三大成人病を徹底的に検査

脳や心臓、がん、その他の疾病を画像診断で早期発見・早期治療

高いレベルと実績を誇る画像診断技術を活かし微小な兆候や軽度の疾患を見逃さず、早期に手を打つことを可能とします。当倶楽部の検査委託先である宇都宮セントラルクリニックは、脳や心臓の検査の主流となるMR(MRI&MRA)検査、CT検査にいたっては年間7,000例という実績を誇ります。携わるスタッフは放射線科専門医の多岐にわたる専門知識による診断と相まって、最良の方向性をご提案いたします。がんだけでなく、脳疾患、心疾患も日本人の死因の多くの割合を占めています。セントラルメディカル倶楽部(CMC)では、PET-CT、MR検査の他に、眼底・眼圧検査、血液検査、心電図、血液検査を行い、三大成人病の全てをカバーした、これまでにない総合的な精密検査をご提供いたします。

検査機器のご紹介(宇都宮セントラルクリニック)

PET-CT

PET – CT(ペット)検査とは、PET製剤(ブドウ糖に似た物質とポジトロン核種と呼ばれる放射性同位元素との化合物)を体内に投与した後、その製剤の発する放射線(ガンマ線)を「PETスキャナー」で検出~画像化し、その集積部分布により、病変部を発見するとともに、その活動状況を調べるというものです。CTやMRなど従来検査は、体内にあるものの形を撮影するので、形態画像といわれますが、それに対してPET/CT検査は細胞の活動状況を撮影するので機能画像といわれ、従来検査とは根本的に性質の異なる画像を撮影することができます。

PET-CT検査の特徴

早期発見 … 見つけにくいとされていた「がん」の早期発見が可能です。
全身を診る … たった一度の撮影で、頚部~大腿部の状態を診ることができます。
転移や再発 … 離れた部位への転移や再発の発見が可能です。
良・悪性の鑑別 … 検査によって得られた画像で良性・悪性の鑑別ができます。
驚くほど楽 … 痛みは投薬注入時の注射程度。後は横になっているだけです。

PET-CT検査の流れ

PET-CT検査の流れ

がんのPET/CT検査

PET検査は、とりわけ「がんの早期発見」に有用です。がん細胞は正常の細胞に比べて分裂が盛んに行われるため、ブドウ糖をより大量に代謝します。 その性質を利用し、【18F】FDGというブドウ糖に似たPET製剤を(静脈注射)し、その集積分布を撮影します。約15分程度で全身画像を撮影できます。すると、薬剤ががんの病巣にたくさん集積するため、がんの位置や大きさ、活動具合がわかります。よって従来検査による形態画像では捉え切れなかった初期がんの発見やステージ判定、腫瘍の良・悪性の鑑別が行え、治癒の可能性を高めるだけでなく、治療法や治療範囲を決める上でも大変に有効といえます。また、がんの原発巣が不明の場合や、遠隔移転を比較的容易に検出できるのも優れた点です。

がんのPET/CT検査

脳のPET/CT検査

脳は血流により運ばれたブドウ糖や酸素を大量に消費しています。PET/CT検査で脳におけるブドウ糖や酸素の代謝を診ることによって、脳の局所の血流や神経細胞の活動の低下が分かり、脳血管障害、てんかんの病巣、アルツハイマー型痴呆、脳腫瘍の発見などに役立ちます。

脳のPET/CT検査

併用検査はさらに有効

PET/CT検査はがんの治療にとって革新的な診断法といえますが、これさえ受ければ完璧という訳ではありません。
たとえば、胃や食道などの消化器官粘膜に発生するごく早期のがん、ごく小さながん細胞が、散らばって存在する場合、糖を必要としないがん細胞(まれにこのようながん細胞もあり、その場合は発見できないこともあります)、炎症を起こしている部位(FDGが集まりやすいため、がんと判別が紛らわしいことがあります)、正常でもFDGが集まる臓器:泌尿器科系・脳・心臓・肝臓(もともと多くの糖を消費する・・・脳、心臓)(投与した薬が尿として排出される経路である・・・腎臓、尿道、膀胱)、肝細胞がん、胆道がん、白血病など(これらに対しては有用性が低いといわれています)、糖尿病の方(FDFが筋肉に集中しやすいため、検査の精度が落ちる場合があります)※血糖値が150~200mg/dlを超えている方は診断が難しいとされています。一部の肺がん、甲状腺がん、胃がん(PETの得意とするこれらのがんも、全て発見されているわけではなく、まれに見つからないケースもあります)がPET検査では発見されにくい場合があります。他の検査や画像診断と併せることにより、存在部位が広がり、重症度がより明確に分かるようになります。また、放射性薬剤の排出経路である膀胱や、それに近接した臓器では、他の検査(超音波やMR、CT、腫瘍マーカーなど)の方がよく分かる場合があります。

併用検査はさらに有効

PET-CT検査の留意点

●PET検査1回の被曝量は約2.2mSvです。これにCT検査分の被曝量が加わりますが、ほとんど体に影響はありません。
(胃のX線検査で1回の被曝量はおよそ4.0mSvとされています)
●使用する薬剤の副作用はほとんどありません。
●PET/CTでみつかりにくい「がん」もあります。

MRI

MRI

MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で磁気共鳴イメージングと呼ばれています。その原理は、強力な磁場と電波(パルス)を使って人体の水素原子核(プロトン)の状態をみることで、組織や病巣を画像化するものです。水素原子の状態をみる理由は、人間の体内に中で最も多いからです。最新のMRIは、従来の装置では不可能だった広い範囲の撮影が可能となり、全身を一度に撮影できるようになりました。

MRI検査の特徴

MRI 検査はほぼ全身の検査に使用する事が出来ます。頭部領域は動脈瘤や脳腫瘍、他には子宮がんや前立腺がん等も可能です。整形領域の頚椎ヘルニアや各関節の靱帯等も検査が可能です。また、造影剤といった薬剤を使用し、腹部領域の検査をする事もあります。

MRI注意事項

MRI は強力な磁気を使用して検査するため、次のような方は検査を受けられないことがあります。

体内の金属、電子部品ペースメーカ、眼部のインプラントやワイヤなどで強磁性体のもの、体内埋め込みインスリンポンプ、磁石式人工肛門、磁力で装着する義眼、人工内耳・中耳、脳動脈クリップ(チタン製以外)、植え込み型除細動機、脳脊髄刺激電極、義歯目などに位置する鉄片などの強磁性体破片、妊娠3ヶ月以内(または妊娠が疑わしい方)

CT

CT

CTとはComputed Tomographyの略でコンピュータ断層撮影のことです。身体をX(エックス)線でらせん状に撮影し、得られたデータからコンピュータ処理をして横断面(輪切り)の画像を作るコンピュータ断層撮影装置です。最新のCTでは得られたデータからいろいろな断面や血管などの三次元画像(3D画像)を作成し、より高い精度の診断に役立てることができます。

CT検査の特徴

主に肺がんを見つけるのに適しています。その他、造影剤といった薬剤を使用し、膵臓がんや肝がん等の検査も行っています。検出器の多列化に伴い、短時間で広範囲を薄いスライス厚で撮影する事が可能になりました。当院では64列128 スライスMDCT 装置SCENARIA(日立製作所製)を導入しており、心臓や血管系、CT装置による仮想大腸内視鏡検査も行っています。また、撮影した画像から3次元画像解析を行うワークステーションも備えてあります。

CT注意事項

CT検査は放射線を使用して検査します。放射線を体の周りを1周させる事で、体内の輪切りの画像を撮影出来ます。また次のような方は検査を受けられないことがあります。

体内の金属、電子部品、ペースメーカ(メドトロニック社製セラシリーズ)
植え込み型除細動器( すべてのメーカー)除細動器の胸部撮影は完全禁忌、該当するペースメーカに関してはメドトロニック社の立会いの下検査を行わせていただきます。
他ペースメーカに関してはご予約時に確認をお願い致します。

PET-CTによる融合画像例

全身のがんを見つける為のPET検査とCTでの画像を融合(フュージョン)する事により、腫瘍などの発生部位を把握する事が可能です。

PET- CT+MRによる融合画像例